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JOURNAL / 世界の食トレンド

Italy [Milano] ミラノで話題。気鋭のシェフが手掛ける美術館内のガストロノミーレストラン

2022.11.14

Italy [Milano] ミラノで話題。気鋭のシェフが手掛ける美術館内のガストロノミーレストラン

text by Yuko Suyama

ホテル「パークハイアット・ミラノ」で二ツ星シェフとして活躍していた気鋭アンドレ・アプレアが、2022年7月、自分の名前を冠したレストラン「ANDREA APREA」をオープンした。場所は、ミラノのショッピング街コルソ・ブエノスアイレスの近くにあるルイジ・ロヴァーティ財団美術館の重厚な建物内。1階は、緑が美しい中庭に面した落ち着いた雰囲気のカフェ・ビストロ。直行のエレベーターで行く最上階のレストランは、一面のガラス越しに市内の景観を見晴らせる絶好のロケーションだ。

1977年ナポリ生まれ、オーナーシェフのアンドレア・アプレア。

1977年ナポリ生まれ、オーナーシェフのアンドレア・アプレア。

メニューはアプレアの真髄、記憶にある伝統的な味を昇華させ、テクスチャーや塩味、苦味、酸味、甘味を調和・再構築した、独創的なビジュアルのガストロノミー料理。「存分に僕の料理を堪能してほしい」と、アラカルトはなくコースのみ。創意あふれるシェフの感性が光るコンテンポラリーコース(5皿、155ユーロ)、出身地ナポリからインスピレーションを得たカンパーニャコース(6皿、175ユーロ)、塩味と甘味が絶妙なバランスの「カプレーゼ」や「スミイカのディアボラ風」など、アプレアのエスプリが詰まったアイコン料理コース(8皿、195ユーロ)の3種類だ。


アプレアを代表する料理の一つ「スミイカのディアボラ風」。

アプレアを代表する料理の一つ「スミイカのディアボラ風」。

一方、1階のカフェ・ビストロは、気候の良い季節には中庭に面したテラスにも席を設え、心地よいそよ風の中でお茶やサンドイッチがつまめる気軽さ。メニューには、「仔牛のツナソース」(21ユーロ)や「ミラノ風リゾット」(22ユーロ)などのイタリア料理から、「ニース風サラダ」(21ユーロ)や「アプレア流クラブサンド」(25ユーロ)などインターナショナルな料理が並ぶ。ティータイムには、エスプレッソとチョコレートケーキやティラミスなども楽しめる。

2つの顔を持つアプレアの新店は、すでにミラノのグルメたちからの熱い支持を受けているようだ。

(写真トップ)1階のカフェ・ビストロは、一面がガラス張りで光が降り注ぎ、手入れの行き届いた中庭の緑が美しく見える。屋内22席、気候の良い時は屋外にテラス席12席を設ける。

(写真)最上階にあるレストランは、ゆったりとしてスタイリッシュ。ガラス張りの窓からは向かいにあるジャルディーノ公園の緑やプラネタリウムの屋根、遠くには新興地区のモダンな高層ビル群も見える。キッチンは全面ガラス張りで、調理が進む様子がつぶさに見える。

(写真)最上階にあるレストランは、ゆったりとしてスタイリッシュ。ガラス張りの窓からは向かいにあるジャルディーノ公園の緑やプラネタリウムの屋根、遠くには新興地区のモダンな高層ビル群も見える。キッチンは全面ガラス張りで、調理が進む様子がつぶさに見える。



◎ANDREA APREA
Presso Fondazione Luigi Rovati
Corso Venezia 52, 20122  Milano
レストラン ☎+39-02-38273030
19:30~20:00 日曜、月曜休
カフェ・ビストロ ☎+39-02-38273031
8:00~21:30 月曜、火曜休
https://www.andreaaprea.com

*1ユーロ=147円(2022年10月時点)

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