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JOURNAL / 世界の食トレンド

シドニー市が復活を後押し。アジア各国の名店が軒を連ねるチャイナタウンが熱い!

Australia [Sydney]

2024.10.24

シドニー市が復活を後押し。アジア各国の名店が軒を連ねるチャイナタウンが熱い!

text by Akiko Ganivet
(写真)シドニー郊外カーリングフォードのベトナム家庭料理店が、チャイナタウン店「カム・オン」を2024年6月にオープン。4リットルのスープに1.5キロのWAGYUをのせたフォー(8人用、148.80豪州ドル)が目玉商品。

サイズは豪州一、市内中心部にあって立地も抜群な、100年の歴史を誇るシドニーのチャイナタウン。近年、寂れた感じが否めなかったが、2024年は新店舗オープンのニュースが途切れず、復活の兆しを見せている。23年半ば、コロナの影響で減少の一途を辿った客を呼び戻すために、シドニー市はチャイナタウンに4400万豪州ドルを投じると発表。その効果で今、来訪客が急増しているのだ。

(写真)ディクソン通りの象徴である中華街の門。シドニーの中華街は、タイや韓国、インドネシアやベトナムなど中華以外のアジア料理も思う存分楽しめるのがユニーク。
(写真)ディクソン通りの象徴である中華街の門。シドニーの中華街は、タイや韓国、インドネシアやベトナムなど中華以外のアジア料理も思う存分楽しめるのがユニーク。

中心部にあるディクソン通りは、入り口で門をくぐると「チャイナタウンに来た!」と気分が高揚する重要なエリア。門付近にはひと口サイズの今川焼風の菓子を売る中華菓子店に行列ができているが、一部の路面店でリフォームが始まっている様子がうかがえる。通行人が見て楽しめるように、調理場をガラス張りに改築する店にはシドニー市がリフォーム代を半額補助すると宣言したからだ。チャイナタウンのエンターテインメント性をアップし、雰囲気を出すために道路の照明などにもお金をかけているようだ。

2019年にオープンした、チャイナタウンに隣接するダイニングエリア「ダーリング・スクエア(Darling Square)」の成功も街に人の流れを作り、活気をもたらしている。

(写真)チャイナタウンに隣接するおしゃれなダイニングエリア「ダーリング・スクエア」にも、最近話題性のあるレストランが続々オープン。
(写真)チャイナタウンに隣接するおしゃれなダイニングエリア「ダーリング・スクエア」にも、最近話題性のあるレストランが続々オープン。

シドニーのチャイナタウンのユニークな点は、共存する韓国や東南アジアからの移民のおかげで、様々な国の料理が楽しめるということ。24年にはベトナム移民が多く住む郊外のベトナム家庭料理店「カム・オン(CAM On)」がデビューしたり、シドニー初の日本式かき氷店が開店したりと、楽しいニュース満載のチャイナタウンである。


*1豪州ドル=100円(2024年10月時点)

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