France[Paris]
「ラ・グランド・エピスリー」が右岸に誕生
2018.03.15
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世界最古のデパート「ル・ボン・マルシェ」の食品館「ラ・グランド・エピスリー」は、世界中から集めた高級食材が揃う食の殿堂。パリのお土産探しにも最適な場所の一つだ。これまで7区に1店舗のみの展開だったが、2017年11月、16区のパッシー通りに2号店をオープンした。
この界隈はパリ屈指の高級住宅街として有名だが、なぜか高級食品店が欠けていた。食のセレクトショップやコンセプトストアは成功しない土地柄なのだ。4フロアに分かれる2800平方メートルの店内は、吹き抜けで天井からは明るい光が降り注ぐ。肉売り場では希少なガリス牛が販売されたり、40メートルにも及ぶワインセラーも見ものだ。
最上階のレストランでは、最近めきめきと腕を上げてきたメキシコ出身の女性シェフ、ベアトリズ・ゴンザレスが采配を振るう。右岸店は国際観光地区外にあるため、日曜営業は認められない。だが同店の開店をきっかけに、界隈はかつてないほど人が行き交うようになった。保守的なパッシー地区に、今、新しい風が吹いている。
(『料理通信』2018年2月号/「ワールドトピックス」より)
◎ La Grande Epicerie Paris Rive Droite
80, rue de Passy 75016 Paris
8:30~21:00
日曜休
text & photograph by Sakurako Uozumi
JOURNAL / 世界の食トレンド
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