イタリアでマスタードといえば、果物の砂糖漬けを粗めに切ってカラシ入りのシロップに漬けた「モスタルダ」。フランスのそれとは違い、主原料は果物。その深い甘さと辛味を融合させるアナーキーな創造力が生んだ食品だ。
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2022.10.27
オーストリアと国境を接するアルト・アディジェ地域(ボルツァーノ県)は、ドイツ語を主要言語とする自治県で、第1次世界大戦後の1919年にイタリアに併合された。数世紀に渡り地域の伝統を頑ななまでに守り抜い...
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2022.08.25
「学校教育はほとんど受けていませんが、才覚に長けた人でした」フリウリ地方のサン・ダニエレ地区にあるフリウルトロータ(Friultrota)社のオーナー、マウロ・ピギン(Mauro Pighin)は父親...
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2022.06.30
「毎年12月5日は、聖ニコラ祭の日で、村の教区司祭が女性たちに手伝ってもらい、授福のミネストラを作る習わしがあります。農家の伝統的な石造りの製粉器で潰したクラッシュ・ファッロをタマネギ、セロリ、トマト...
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2022.04.28
「旨いビールほど人の気持ちを一つにするものはない。人が憂いなく集える場を生んでくれる優れた飲み物がビールなんですよ」こう語るのは、トレント自治県内のビール工房「ビッラ・ディ・フィエンメ」のステファノ・ジルモッツィだ。
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2022.02.28
レオナルド・ダ・ヴィンチも食したチーズ「モンテボレ」は、熟成のスピードの異なる3サイズのチーズを重ねて作るボルベーラ渓谷の名産。急速な過疎化で消滅の危機にあったこのチーズを、90年代の終わりに救い出した2人の住人がいる。
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2021.12.23
ガルガーノ国立公園の指定地域の中心部にある町に、僕が以前には目にしたことのないような放し飼いによる採卵養鶏所がある。そこは「自然と接して自活できる仕事をしよう」と決意した若い夫婦が築いた王国だ。
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2021.10.28
生物多様性に富む小さな農村の救世主 ドメニカ・スタンカート(Domenica Stancato)がゆっくりゆっくり、それでも全く無駄のない動きでナスを摘んでいく。話をするにしても彼女は正しい事をしかる...
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2021.08.26
アルプスに咲く花の禁断のリキュール 夕食をすませた後に蒸溜酒を何か口にしながらちょっとした瞑想に浸る。アグリコール製法のラム酒やカルヴァドス、アルマニャック、いや偉大なウィスキーをちびちびやろう。人生...
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2021.06.24
生物多様性を持つ湿地帯で 月明かりをかき消す闇、南西に向けて吹き降ろす寒冷風ボーラ、潮は満ちて・・・と言っても、これは魔女が唱える呪文の一句なんかではなく、絶好のウナギ漁日和の条件。 ここはエミリア・...
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2021.04.26
観光地化を急がない、地域の魅力を知る州 マルケの環境にすっと入り込ませてくれるプロモーションビデオがある。 『Marche, bellezza infinita(無限の美しさ、マルケ)』 まずはYou...
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2021.02.25
手に入れたかったらまずは、そこにあるものを大切に守れ 2021年版レストランガイド『イル・ゴロザリオ』で唯一の「コローナ・ロッサ(赤い王冠)」受賞者、言い換えれば同書に網羅したイタリア国内3300軒に...
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2020.12.21