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世界中に広まる、ゼロ・ウェイスト運動。人気のカフェ「イスラ・コーヒー・ベルリン」では、食材作りから仕入れ、調理までを見直してゴミを減らす、サステイナブルな循環型の経済システムを目指し、今年度のドイツ飲食店創立者賞5部門を総なめにした。
「完全にゴミゼロにすることが目的ではない」とオーナーのピーター・デュラン。「おいしく食べてもらうことが第一。でも高品質の食材を直接地元の生産者から買って、余さず丸ごと調理するようにすればゴミも減る」。お客にも興味を持ってもらえるよう、料理など目に見える形でもこの試みに取り組む。
余ったミルクはヨーグルトやリコッタに。硬くなったパンで作るパンプディングは、週末のブランチで人気の一品だ。使い捨てカップは、コーヒーかすと木屑を混ぜて成形したものを使う。
この経営システムは時間がかかるが、シンプルで難しいものではなく経済効果もあるとデュラン。最終的にはアイデアをシェアし、フランチャイズ化したいと考えているそうだ。
(『料理通信』2018年8月号/「ワールドトピックス」より)
◎ Isla Coffee
Hermannstrasse 37, D-12049 Berlin
7:30~18:00 (土曜、日曜9:00~)
無休
ブランチは週末のみ 6.5~ 9.5ユーロ
Instagram @islacoffeeberlin
text by Hideko Kawachi
photograph by Ben Monks
JOURNAL / 世界の食トレンド
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