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SDGs

「プラントベース」の動向に注目! 世界の取り組み9選【2021-2022年】

Sep 29, 2022

気候変動への懸念や健康のために、「肉を食べる量を減らそう」という動きが進んでいます。工業的な畜産は膨大な土地や水を必要とし、牛のゲップに含まれるメタンガスは温室効果ガスの排出につながる(※)とされることから、植物主体(プラントベース)の食事への関心が高まっています。そこで、レストラン、食品メーカー、学校給食など、プラントベースが進む世界の取り組みを紹介します。

目次







世界7カ国からプラントベースの潮流をリポート

【1】イタリア
サラミもチーズもすべて野菜。シェフと植物学者が手掛ける革新的野菜料理

根セロリで作ったモルタデッラ(豚のハム)、ビーツのブレザオラ(牛肉のハム)など植物性の材料で作られた料理。中でも白眉の出来は、サルシッチャ(ソーセージ)。

【2】ドイツ
肉に続きプラントベースの魚=ベジ・フィッシュが誕生!

北ドイツに拠点を置く魚介類専門のファストフードチェーン「ノルトゼー」が、2021年からプラントベースの魚を打ち出して話題に。

【3】フランス
“味よし、健康によし、地球にもよし” アラン・デュカスの食革命!

アラン・デュカスがパリにバーガースタンド「ビューガル(Burgal)」をオープン。“味、健康、地球によい”をテーマに、100%植物性を実現した。


【4】インド
“最高のキーマ”を目指して誕生したプラントベースのカレーキット

インド北西部、ラジャスタン州ウダイプルの植物性代替肉メーカー「グッドドット」がプラントベースのマトン(インドではヤギ肉)を使ったキーマカレー「アンマトン・キーマ・キット」を発売。

【5】スウェーデン
スウェーデン初 国産豆類から生まれた代替挽き肉

スウェーデン初、国産マメ科植物から作られる代替挽き肉「スヴェンスクオードラド・フェッシュ(Svenskodlad färs=スウェーデン産のそぼろの意)」が注目を浴びている。

【6】ドイツ
ベルリン市が推進する“未来の食堂”プロジェクト

「肉中心」で「安価」ならよしとされてきたドイツの社員食堂に対し、変革のサポートを行うコンサルタントプロジェクトがある。食材の6割をオーガニックにして、野菜を多くすることを提案している。 


【7】デンマーク
デンマークの旗手「ゼラニウム」が“ミートフリー”を選択

2021年「世界のベストレストラン50」の2位にランクインした、デンマークの「ゼラニウム」が2022年から“ミートフリー”となる。飲食業界に大きな変化をもたらすだろうとして、北欧諸国でもすぐさまニュースとなった。

【8】ノルウェー
高校給食無償化の条件は“ミートフリー”

オスロ市議会は2022年度の首都予算で、高校で無料の給食制度を開始すると発表した。支給される条件は“ミートフリー”であること。

【9】フランス
アラン・デュカスによる、現代人のニーズに応えた食堂がオープン

アラン・デュカスが2021年9月、野菜をテーマにした食堂風レストラン「サピド」をオープン。以前から肉をメニューから外したレストランを手がけていたが、さらに進化させた。


「もっと野菜を」今日からできる気候変動へのアクション

国連広報センターが「SDGメディア・コンパクト」に加盟する日本のメディア有志とともに、気候変動対策のアクションを呼び掛けるキャンペーン「1.5℃の約束 – いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」を実施しています。料理通信はこのキャンペーンに参加し、食にかかわる気候変動への取り組みを国内外から紹介していきます。

●ActNow! 今すぐできる『10の行動』

「ActNow」は、個人レベルでの気候アクションをグローバルに呼びかける国連のキャンペーン。どんなことが気候変動の抑制に役立つのか、身近な行動を10項目挙げています。「野菜をもっと多く食べる」はそのうちの1つで、気候変動の防止に役立つとされています。

野菜をもっと多く食べる
野菜や果物、全粒穀物、豆類、ナッツ類、種子の摂取量を増やし、肉や乳製品を減らすと環境への影響を大幅に軽減できます。一般に、植物性食品の生産による温室効果ガスの排出はより少なく、必要なエネルギーや土地、水の量も少なくなります。
(国連・ActNowキャンペーン:気候変動の抑制に対して個人でできる『10の行動』より)
イラスト:Niccolo Canova

※「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が2021年8月に公表した第6次評価報告書(AR6)より

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