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SDGs

“地産地消”に取り組む注目の動き7選【2021-2022年】

2022.11.07

“地産地消”に取り組む注目の動き7選【2021-2022年】

連載:気候キャンペーン

地域の食材や食品を選び、責任を持って使うことは、フードマイレージやCO2の削減など、気候変動の抑制にもつながります。“地産地消”を掲げる注目のアクションを紹介します。

目次







地域食材に注目! 地産地消の可能性

【1】イギリス
気鋭のミクソロジストが提案する、独創的なサステナブル・カクテル

【1】イギリス 気鋭のミクソロジストが提案する、独創的なサステナブル・カクテル

エシカルな潮流が浸透しつつあるロンドンのバー業界では、ミクソロジスト、ウォルター・ピンタス氏が提案する独創的なカクテルが話題に。地産地消のスタンスから、温室効果ガスを排出して輸入されるライムを使用せず、いかにフレーバーを作り出すかにクリエイティビティを発揮する。

【2】フランス
食もインテリアも自然回帰。社会との共存を意識した新ホテル誕生

パリ郊外クリニャンクールの蚤の市横に誕生したホテル「モブ・ハウス」。レストラン「フイユ・ド・シュー」では、パリ近郊産のビオ食材を使用し、余った食材は、敷地内の菜園の肥料や、併設の鶏小屋の飼料に活用するなど、社会や環境への取り組みにも意欲的。

【3】スウェーデン
混獲で得たグリーンリストの魚で地産地消製品を

魚の約70%を輸入に頼るスウェーデンで、地産漁業の活性化を促すプロジェクトがスタート。環境負荷がかからず、加工食品への可能性を見込めるとして、これまで売り物にならず湖に戻していた淡水魚に注目した。


【4】アメリカ
鹿、七面鳥、ビーバー、カニが原料に!? 蒸溜酒の可能性ひろげる新クラフトウイスキー

地域色にこだわるクラフト蒸溜所「タムワース・ディスティリング」は、半径150マイル(約240km)以内で収穫された穀類のみを使用し、50銘柄を超える各種スピリッツを製造販売する。中でも異彩を放つのが、原料に鹿、七面鳥、カニなどを使うウイスキー。

【5】イタリア
南イタリアから世界へ。ガストロノミー界に突風を吹かせる女性シェフ

庶民的な食堂すらない過疎化したカラブリア州イオニア海岸地方の山里にある一ツ星レストラン「ダッティロ」。若手女性シェフ、カテリーナ・チェラウドが作るコースメニューは、「サボテンの漬物」など伝統食材を新しい食感と形で蘇らせたスタイルで、あまり知られていない地の豊かさを表現する。

【6】スウェーデン
大自然の中で北欧の味を満喫!ミシュランシェフが集う食のフェスティバル

北欧のガストロノミーフェスティバル「スターズ・デュ・ノール」。2022年9月に第2回が開催され、北欧5か国からスターシェフらが集まった。「ハイパーローカルな産物」がテーマの一つとして掲げられ、200km圏内から集めた素材と新鮮な湧き水が使われた。


【7】フランス
ティエリー・マルクスが手掛けるエッフェル塔の地産地消レストラン

世界中から観光客が集まるエッフェル塔内に新しいブラッスリーが誕生。使用する食材のうち約70%を、パリを含むイル=ド=フランス圏内のオーガニック食材にしている。


「地元の食材や旬の食材を使う」今日からできる気候変動へのアクション

国連広報センターが「SDGメディア・コンパクト」に加盟する日本のメディア有志とともに、気候変動対策のアクションを呼び掛けるキャンペーン「1.5℃の約束 – いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」を実施しています。料理通信はこのキャンペーンに参加し、食にかかわる気候変動への取り組みを国内外から紹介していきます。

●ActNow! 今すぐできる『10の行動』

「ActNow」は、個人レベルでの気候アクションをグローバルに呼びかける国連のキャンペーン。どんなことが気候変動の抑制に役立つのか、身近な行動を10項目挙げています。「環境に配慮した製品を選ぶ」の項目では、地産地消が気候変動の防止に役立つとされています。

環境に配慮した製品を選ぶ
私たちが購入するあらゆるものが地球に影響を及ぼします。あなたには、どのような商品やサービスを支持するかを選択する力があります。自身が環境に及ぼす影響を軽減するために、地元の食品や旬の食材を購入し、責任を持って資源を使ったり、温室効果ガス排出や廃棄物の削減に力を入れていたりしている企業の製品を選びましょう。
(国連・ActNowキャンペーン:気候変動の抑制に対して個人でできる『10の行動』より)
イラスト:Niccolo Canova

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